「みちのく会@秋田」私的レポ(4)。2月26日昼から夕方。「一人一話」前半戦。

 「みちのく会@秋田」私的レポの記事については,こちらリンクから( ゚д゚)ノ★ ドゾー


(承前)


 本番スタート。総勢27名だが東北・北海道が11名でやや劣勢である。
 「一人一話」とは,自己紹介もかねてここ1年の関心や近況を5分ほどでスピーチするというもの。例年はプロジェクターなんかも動員して,とても5分では済まない状況だったのだが,なんと今回はパワポのプレゼンはなしで明日回し。準備してきた人はやや落胆の様子だった。
 というわけで,今日の記事は画像なしだよ。
 わたしの必死のメモ書きが残っていて,しかもそれが解読できたものについてのみ紹介。誤記述・理解不足があったらごめんなさい。
 ご指摘があればいくらでも訂正・削除します。

 秋田自然史研究の調査を行っている。ライトにトビケラが沢山くるので,そちらが中心になってしまった。鱗粉がなく,♂の交尾器が最初から体外に出ていて扱いやすい。

 詳しいトビケラ図鑑があったらなあ。

 秋田での糖蜜採集。若い頃には採れなかったヨスジノコメキリガが最近は多くなってきている。分布を拡大してしている可能性大。

 わたしはこれ未見。北海道にはまだだと思う。

 ハマキガはやはりホソハマキが基本である。標本募集中。

 そうだったのか。


 昨年の震災のことが語られる。

 今回のことで分かったのは,とにかく標本は濡らしてはダメということ。修復が難しい。どのように扱うかについて共通の基準が必要になると思われる。

 宮城。11日は家を離れていた。戻ると家はつぶれていなかったが,瓦が落ち,ガラスが割れていた。標本は別棟の倉庫に入れてあった。家の中の状況がひどく,1週間ほどは標本に手を付けられなかった。かなりの標本箱がひっくり返り,壊れたものや翅が裂けたものが出たが,予想していたよりは被害は少なかった。
 報道されていないが,実際は4月7日の余震の方が強かったように感じられる。前回とは逆の方向に揺れがきて,11日には倒れなかった箱がやられてしまった。
 なかなか業者が回ってきてくれず,窓にサッシが入ったのはやっと先週のことである。

 タナカヒメシャクの♀を捜索中。
 キュウシュウヒメシャク採集。

 同じく宮城から。

 墓石がほとんど倒れた。現在は復旧。


 18mmほどの冬虫夏草に,集団で6mmほどの蛾の幼虫が付いていた。他の冬虫夏草が見つからず,やむなくそれを持ち帰って飼育しようとしたが上手くいかなかった。

 翌日,その幼虫の写真について「シャクガみたいだね」「他に餌がなくてとりあえず来たんじゃないだろうか」「付いていたのは間違いがないから報告すればいいのでは」「キノコから誘因物質が出ていて感染が広まったりすると面白いですね(←この無責任な意見はわたしのもの。B級映画の影響が著しい)などの感想が寄せられる。

マタンゴ [DVD]

マタンゴ [DVD]

 仕事で(蛾ではなく)ミカンにつくトゲコナジラミの研究をやった。全く見かけが同一なのに茶につくコナジラミがいて,これが別種であることが分かった。
 アカジママドガでもケルクス(コナラやカシの類)を食べない群が知られていて,こちらも別種だった。何を食べるかというのは重要であると感じた。


 書き手がヘロヘロです。「一人一話」後半戦へ続きます。


(この項続く)