シタコバネナミシャク。ミスジツマキリエダシャク。ホシナカグロモクメシャチホコ。フタホシシロエダシャク。ウスバキエダシャク。ルリオビナミシャク。フトフタオビエダシャク。キタキバラケンモン。セブトエダシャク。クロテンシャチホコ。ルリモンエダシャク。

 耳のよくない同僚がいて,耳の奥が痛いと言う。天気が崩れる徴候だという。この時期の苫小牧は湿気でじとじとだから,すぐに雨天になる。


 仕方ないなあ。出撃するかあ。雨が降ればいくらでもサボれる。
 20:50頃,家を出る。目的地まで車で5分。

アルテン温泉看板

 いたぞコバネナミシャク。小さすぎて撮ってみないと分からない。
シタコバネナミシャク Trichopteryx hemana
 赤点が確認できたのでシタコバネナミシャク。13mm。
 種小名の“hemana”はおそらく「血」の意味。何て訳せばいいものなのかな。
 この夜,もう1頭。

 赤褐色の蛾。周りが灰色の蛾ばかりなので目立つ。
ミスジツマキリエダシャク Xerodes rufescentarius
 ミスジツマキリエダシャク。19mm。
 もっと林の奥の方にいるというイメージがある。ここまで飛んでくるのは珍しい。

 ネグロケンかと思ったら大ハズレ。
ホシナカグロモクメシャチホコ Furcula bicuspis
 ホシナカグロモクメシャチホコ。19mm。ポジションが悪く,ライトの赤がかぶる。

 白いシャクガですね。
フタホシシロエダシャク Lomographa bimaculata
 フタホシシロエダシャク。14mm。
 光が反射してかぶっている。暗く撮って後から補正すればいいのかなあ。それにしても緑の眼。

 ・ボロボロのカシワキリガ。おそらくこれが最終便。
 ・アトジロエダシャク(18mm)。これも最終便?
 ・分からないコバネナミシャク。16mm。大きくても分からないものは分からない。そのうち,「分からない特集」をやってやろうと心に決める(覚えていれば)。

馬場駐車場

 ナカモンキナミシャクがぼちぼちと落ちている。スルー。

 ウスバキエダシャク。測定サボり。
ウスバキエダシャク Pseuderannis lomozemia
 触角が♀だね。この夜のウスバキエダシャク3頭はすべて♀だった。♂♀で時間差を付けて発生しているのかもしれないが,データ不足。チャンスがあれば来年以降の課題。

 ちょっとだけ珍しい来客。
ルリオビナミシャク Acasis viretata
 ルリオビナミシャク。11mm。
 もちろん夜目には黒っぽいだけ。

 エクトロピス。(TдT)
フトフタオビエダシャク Ectropis crepuscularia
 おそらくフトフタオビエダシャク。22mm。

 これは美しいなあ。しかも後翅が見えている。千載一遇。
キタキバラケンモン Trichosea ludifica
 nabeさんの「南四国の蛾」にキバラケンモンの比較解説があって,連中は後翅が勝負なのである。
 黒い脈線。キタキバラケンモンである。20mm。
 記念撮影もしておきましょう。
キタキバラケンモン Trichosea ludifica

 セブトエダシャク(22mm)も記念撮影。
セブトエダシャク Cusiala stipitaria
 頭が重そうです。

 ・マダラコバネナミシャク(16mm)。
 ・シダエダシャク(18mm)。

温泉駐車場

 ここでも落ちているのはもっぱらナカモンキ。いくつまで数えたか分からなくなった。わたしにとっては3以上は「沢山」である。カラス以下らしい。

 クロテンシャチホコ。測定ミスでサイズ不明。
クロテンシャチホコ Ellida branickii
 知らない方にはどんな蛾だか見当つかないと思います。でも,見当ついたから面白いといった性質の蛾ではないのも確かです。

 ルリモンエダシャク。17mm。
ルリモンエダシャク Cleora insolita
 櫛歯が途中で力尽きている。ウスバキ同様,櫛歯になるのは♂で,♀は棒。というわけで,この蛾も今後は要チェックである。でも面倒くさい。

 ・クロオビシロナミシャク(17mm)。
 ・モンシロツマキリエダシャク(21mm)。


 死骸。おそらくセブトエダシャク。
死骸