7月11日前半戦。ハマキガの類。ウスベニコヤガ。ソトムラサキコヤガ。ヒゲナガキバガの類。シロモンキエダシャク。フキトリバ。

 というわけで,画像が多すぎるからではなくて,単に時間の不足で前後編2回に分けますとさ。

アルテン温泉看板

 さて,何て言ったものか,ようやく夏到来です。ガスっぽくて看板がフタスジカスミカメだらけです。

 ハマキガが沢山いて,見た感じおよそ4〜5種。どれも同定できそうもない。
ハマキガの類 Archips
 うーん,Acleris ではなくて,Archips(アトキ〜カクモン)じゃないかと思うのだけど自信なし。これは15mm。
 “Archips(あるきぷす)”っていうのは,要するに「木の芽につく虫」をギリシア語でこう呼ぶらしい。
 右端にフタスジカスミカメ。

ウスベニコヤガ Sophta subrosea
 色の鮮やかななかなかの個体。ウスベニコヤガ。13mm。薄紅どころか立派な紅生姜色である。
 角度を変えて。
ウスベニコヤガ Sophta subrosea
 学名は Sophta subrosea 。ソフタとは「イスラムの神学生」,スブロセアは「バラ色に近い」。
 ところで頭部が妙にゴムっぽく黄色なのだが,拡大してみる。
ウスベニコヤガ Sophta subrosea
 ゴム質ではなく,黄色い毛でした。

ソトムラサキコヤガ Maliattha bella
 これも当たり。4年前の初見ものよりも色が鮮やか。ソトムラサキコヤガ。10mm。
ソトムラサキコヤガ  Maliattha bella
 ウスベニといい,このソトムラサキといい,だからコヤガは好きなのである。

 このスタイルはヒゲナガキバガの類。6mmだから大分小さい。
ヒゲナガキバガの類 Lecithoceridae
 種名までは確定させないのが吉と見た。

 エダシャクの同定ではほとほと困っているのだけど,これはOK。
シロモンキエダシャク Parectropis similaria
 典型的なシロモンキエダシャク。18mm。

 シーズン初トリバ。
フキトリバ Pselnophorus vilis
 これは何とかなる数少ないトリバ。フキトリバである。測定漏れ。トリバガとしては大きい方。


 続きは後半戦で。この記事の上に貼ります。