7月19日(2)。アオシャクの類。カバイロコブガ。オビアツバ。マダラホソコヤガ。チビクロアツバ。

(承前)


 なかなか実際の日付に追いつかない。続き。

 こういうのはアオシャクのスレもの。
アオシャクの類 Geometrinae
 17mm。なんだかユーレイのようになってしまったなあ。
 アオシャクに限らず,青や緑の蛾は退色する。アトヘリアオシャクやウスベニスジナミシャクのような苔色の蛾は薄い赤褐色〜黄褐色に,薄い青〜緑の蛾は単純に白っぽくなるようだ。
アオシャクの類 Geometrinae
 19mm。おそらく同一種。これも退色が始まっている。

 おそらくカバイロコブガ
カバイロコブガ Nola aerugula
 9mm。とにかく個体変異が大きい。
 7月11日のものの再掲。
カバイロコブガ Nola aerugula
 こちらの模様のものの方が多いように思われる。

 オビアツバ。14mm。
オビアツバ Paracolax fascialis
 属名“Paracolax”(ぱらこらっくす)は「真似をしておもねる人」。要するに他のアツバ類によく似ているということらしい,種小名“fascialis”(ふぁすきあーりす)は「帯のある」。

マダラホソコヤガ Araeopteron fragmentum
 マダラホソコヤガ。5mm。
 小ささが売り。

 チビクロアツバ
チビクロアツバ Chibidokuga hypenodes
 13mmだから特に小さいというわけではない。
 学名の“Chibidokuga hypenodes”(アツバに似ているチビドクガ)の通り,かつては「チビドクガ」としてドクガ科に分類されていた蛾。ヤガに移されたついでに和名まで変えられてしまった。学名は変えられないので「Chibidokuga」のままだし,種小名とはうらはらに本当のアツバ(ムラサキアツバ亜科)にされてしまった。
 せっかくだから「チビドクガ」のままにしておいてやればよかったように思うが,どうせマイナーな種なので仕方がないらしい。
 この夜2頭。


 まだ続きます。