7月29日(1/5)。モンクロベニコケガ。エチゴチビコブガ。クワゴモドキシャチホコ。クロスジアオナミシャク。ノコギリカミキリ。
というわけでよく分からなくなっているyyzz2です。何をやっても10年持たずに袋小路に入ってしまう。
ブログの方は周回遅れで運行します。
7月29日分です。依然として8月に入ってから虫を撮っていない。
気温22℃。星の見える空。
アルテン温泉看板
モンクロベニコケガ。11mm。小さい蛾。
横から。
ヒトリガ科はホソバ・コケガ・カノコガ・ヒトリガに大別できるのだが,コケガは地味なものも含めて,どれも小さく可愛らしい。モンクロベニコケガはその中でもとりわけの美麗種。
とこるでこの斑紋のデザインはナカモンキナミシャクになんとなく似ている。
再掲。
色合いは全然違うのだけど,こういう配列の紋になる共通の遺伝因子があるのだろうな。
現場ではカバイロコブガの個体変異と判断。8mm。
うpするに当たって調べ直し。カバイロじゃなさそうだなあ。暗色帯の感じが違う。
エチゴチビコブガが最も似ていそう。暗色帯を白条がもっとしっかり切っていれば◎なのだが。
分類は“Meganola”属に仮押さえ。でも小さい。
基本的に小さい蛾から撮っていく。大きい蛾はカメラを後ろに引くのが面倒なのである。灯火下でカメラをのぞきながら後ずさりすると色々踏んでしまう。
小さめのシャチホコガ。
クワゴモドキシャチホコ。13mm。
この蛾の学名がなかなか難物。HP「蛾の学名−Gonoclostera属」参照。また一般的な紹介は同じく「クワゴモドキシャチホコ yyzz2;虫画像」参照*1。
下にミクロが写り込んでいる。もちろん同定不能。
ノコギリカミキリ。この夜もう1頭。相変わらず人気のない甲虫。
親子連れが近づいてくる。
(´Д`)「虫を撮っているんですか」
(━@Д@)「ええ,蛾です」
(´Д`)「クワガタが採れるって聞いたのですけどどうなんでしょう」
(━@Д@)「もうすっかり採られちゃっているんじゃないですか。採る人はもっと早い時間に来てますよ」
(´Д`)「そうですか」
(━@Д@)「ノコギリカミキリならここにいますよ」
(´Д`)「………(いらない)」
ポストカバナミ組(図鑑でカバナミシャクの後に来る連中。要するにナミシャクの「その他」組)。
クロスジアオナミシャク。10mm。
学名は“Chloroclystis v-ata”。「v」はひょっとしてギリシア文字の「N」かと疑ったが,英名が「V-Pag」なので思い過ごしらしい。アルファベットの「V」のつもりのようだ。
「Pug」とは例の犬のことなのだが,もともとの意味は「妖精」である(http://dictionary.reference.com/browse/pug?s=t のずっと下の方の「Word Origin & History」の項)。そう言えば『真夏の夜の夢』に出てくる妖精の名はパックだった。
おまけ。Jacob Hübner,「Sammlung europscher Schmetterlinge」,pl.72,1793から。
ちなみにこの時の学名は Geometra coronata 。
(つづく)