9月8日。(5/5)。カギシロスジアオシャク。(ヒメ)アカマエヤガ。シラホシキリガ。クロズウスキエダシャク。
(10月17日記)とうとうダウン。朝クスリが効かず,とうとう布団から出られなかった。職場に電話。クスリをもう1錠追加して,昼過ぎまで寝てしまう。フツーのオーバーフローエラーだと思う。
終わらせてしまおう。
カギシロスジアオシャク。あまりにも常連過ぎて,測定さえしていない。良いことではないが,節約できるエネルギーは節約しないと。
スレっぽい。わたしの苫小牧データでは成虫は7月はじめ〜9月中旬まで。
(ヒメ)アカマエヤガ。
ガラスの向こう。物置に閉じこめられたものである。
どちらかというと秋の蛾。夏に発生して夏眠するという。この蛾についてはそのうちに丁寧に(文献を)調べなければならないような気がする。
シラホシキリガ。横から撮って,次に真上からと立ち上がった所で逃走された(普通は撮る順番が逆だろうと思う)。測定もできていない。
美しい蛾なのだがわたしとはあまり縁がない。前回は4年前の8月。サイズは13mmだった。
学名は“Cosmia restituta”。
属名コスミアはギリシア語の kosmios から。例の「カール・セーガンのコスモス」(そういう世代である)と同系列の語である。「規則正しい,上品な」ぐらいの意。
種小名のレスティトゥータは,ラテン語の restituo の過去分詞で「呼び戻された,回復させられた,修理された」の意。由来は……分からない。原記載は Walker による大英博物館の収蔵品リストであって,とりつく島もない。
クロズウスキエダシャク。14mm。
アルテン界隈では普通種である。9月の蛾。
以前,「クロズ(黒頭?)」が分からないと当ブログに書いたことがある。ご覧の通り黒くないのである。今回,Butler の原記載文に当たったが,頭部についてはノーコメントである。和名の命名者が変色した標本を元にしたとしかわたしには思えない。
学名は“Lomographa simplicior”。
属名ロモグラファは「裾の書き込み」。この属のタイプがお馴染みのバラシロエダシャクで,なるほどバラシロの後縁部は黒い。
種小名シムプリキオルは「より単純な」。他の蛾との比較なのだだろうが,実は命名者のバトラーはこの蛾をエダシャクではなくて,ヒメシャクの Somatina 属に分類していて「S. anthophilata に似る」(1881 - Transactions of the Entomological Society of London)などと書いている。S. anthophilataは日本に分布していない。画像は P.S.SIVAPRASAD 氏の Flickr にあがっているのでご覧頂きたい。なんとなく雰囲気が違っていて似ていないと思う。
確かに anthophilata よりは「より単純」だと思う。とはいえアントフィラータもあまり芸のない模様の蛾である。
ちなみに日本の Somatina はウンモンオオシロヒメシャクのみ。これは大分違う。