フタマタフユエダシャク。ウスベニスジナミシャク。シロフフユエダシャク。トビケラの類。
※5月7日うp。
作戦を変更する。この遠軽では当面のところ灯火で楽な思いはできそうにない。自ら灯りをともさなければならないらしい。
雑貨屋で石器ではなくて電気カンテラを購入する。これで樹を照らして蛾を探そうという魂胆である。こんなフツーのフユシャク屋みたいなことになるとは苫小牧を出たときには夢にも思っていなかった。
公園着。簡単に見つけてしまう。
昨夜と同じくフタマタフユエダシャク。トラップなしの野外で「探して蛾が見つかる」ことは,わたしには驚きである。どうしてこんなに分かりやすい所に茫然ととまっているのだろう。
そして,すぐに2頭目。
寄る。
こういう触角なんだな。『大図鑑』p.551ではこの属では♂の触角は櫛歯状,枝は細く毛におおわれ,各小節の中央から出る。
とある。
つくづく地味で,マニア向けである。3頭目は逃走。
移動。街灯の下に落ち蛾発見。
フタマタよりも一回り小さい。横線が帯状になっている。シロフフユ?
フラッシュに翅を閉じて,逃げてしまった。画像を見る限り,どうやらウスベニスジナミシャクの新物である。
公園には野外炊事場があって,いい感じで街灯が立っている。下が舗装されていないので落ち蛾は期待できないが,掲示板や電柱や小屋でなんとかなるだろう。あとは植生と消毒の問題である。
小屋の壁をチェックして思わぬものを。
フユエダシャクの♀。これは初見の蛾である。かなり以前にオオチャバネフユの♀を撮っているから,短翅♀はこれが2種目。
電気カンテラの灯りを嫌がってどんどん逃げる。
翅がほとんど房飾りのようになっている。横線があるが何横線なのか分からない。
フユシャク系の♀は同定が難しく,ペアリング中でないと断定できないそうだが,この翅の状態からシロフフユエダシャクだと思う。
フユエダシャクの♀を見つけたので満足。もう頑張らないで帰宅。