ホソバアツバ。ハネナガカバナミシャク。カバシャク。

※5月18日うp。だいぶんリアルに近づいてきた。


 20時で気温が3℃。相変わらずお寒うございます,ときたもんだ。気温はアメダス計測なので遠軽のどの地点を代表するものなのか分からないが,少なくともこの高台の公園は下界よりも涼しい。


 というわけで炊事場。

 とりあえず目新しいのがいた。この鼻先は忘れない。
ホソバアツバ Hypena whitelyi
 ホソバアツバ。12mm。
 『標準図鑑II』によれば,

 ♂♀で前翅の色彩が異なる。♂は黒褐色で外横線は白色。♀は明るい灰褐色である。
(…)
 8月下旬から出現し,成虫で越冬する。翌春にも見られる。(p.211)

 やけに黒いとおもったらそうだったのか。ちなみにわたしにとってホソバアツバは5月の蛾である。夏に見たことはない。

 またカバナミシャク。
ハネナガカバナミシャク Eupithecia takao
 ハネナガカバナミシャク。測定前逃走。

 2頭見つけたところで,寒いので嫌になった。でも最後にもう一度見回るのがサガである。電柱の根元に発見。

 14mm。濡れ落葉の屑が貼り付いた風情。初見蛾だ。
カバシャク Archiearis parthenias
 帰宅後,さあ困った。分からない。ヤガかシャクガかも分からない。ヤガ模様ではないからシャクガかも。でもこんなシャクガは知らない。形はフトメイガっぽいが顔つきが全然違う。胴体や鱗片の感じからは馴染みのない系のミクロかもしれないとも思う。
 思いあまって蛾LOVEさんの掲示板に投稿した。でもあきらめないで図鑑を眺め続ける。
 やっと見つけた。あーこれかも。カバシャク。昼間の蛾。後翅が鮮やかなオレンジ色である。それだったら知識はある。
 今回は夜で,しかも前翅のみ。見事に見落としていた。おそらくネットに上がっているなかで,最も地味なカバシャク画像であろう。
 蛾LOVEさんの掲示板がスパムで無茶無茶になっているので,とりあえず自己解決ということにする。


 やっぱり苫小牧とは蛾相が違うんだなあ。