ヒラタマルハキバガの類。ヤガの類。イモキバガ。ウスベニスジナミシャク。ウストビスジエダシャク。

 流石に「道の駅」は遠い。もっと近場がいい。ということで「瀬戸瀬の無人駅」に目を付けた。

瀬戸瀬無人

 駅舎はバスの待合い程度。灯りがしっかりついている。ホームに出る。路灯が立ち並んでいて,跨線橋も明るい。これはシーズンには蛾だらけになるのではないだろうか。周囲は山でなく,畑と草むら。なかなか面白い。

 すぐにミクロを発見。
ヒラタマルハキバガの類 Agonopterix sp.
 13mm。ヒラタマルハキバガの類。図鑑を調べると似たような蛾が数種いる。“Agonopterix”属なのは間違いなさそうである。「アゴノプテリクス」とは「角のない翅」の意。なるほどヒラタ「マルハ」キバガである。
 もう1頭。
ヒラタマルハキバガの類 Agonopterix sp.
 これは8mm。
 さらにもう1頭。マルハキバガは実は好きなのである。
ヒラタマルハキバガの類 Agonopterix sp.
 11mm。おそらく最初の蛾像のものと同一種。

 これもキバガ系。ミクロは同定できないのだが,変化があるので撮って楽しい。
イモキバガ Helcystogramma triannulellum
 イモキバガ。逃走。
 和名の由来はサツマイモの害虫であることからだが,この道東でサツマイモもないだろうから,どこかにヒルガオの薮があるのだろう。

 跨線橋に上る。窓に蛾が貼り付いている。

不明ヤガ
 見るからにヤガなのだけどね。裏からでは分からない。そういうこともあるさね。

 壁にウスベニスジナミシャク
ウスベニスジナミシャク Esakiopteryx volitans
 12mm。
ウスベニスジナミシャク Esakiopteryx volitans
 測定漏れ。
 ここら辺は苫小牧も遠軽も同じ。

 これはとても分からない。
不明蛾
 15mm。翅型に特徴があるから何とかなるかと思ったが,調べきれなかった。これは不徳の致すところである。

 駅名が書いてある紺色のプレート。
ウストビスジエダシャク Ectropis aigneri
 いよいよ Ectropis が出てきた。早春が終わり,春本番を感じる。
 16mm。ウストビスジエダシャクだと思う。

 瀬戸瀬駅〜遠軽自宅は20分ほど。丸瀬布の半分だと思えばいい。当分はここをポイントにしようと考える。
 何よりもマクロ蛾を撮れるのがなかなかよろしい。