クロオビシロナミシャク。イボタガ。シロホシエダシャク。シタコバネエダシャク。クロミミキリガ。エゾハルゼミ。チャオビコバネナミシャク。アカハラゴマダラヒトリ。カバキリガ。ハネナガブドウスズメ。

 どうやら春は終わって,ぼつぼつ初夏らしい。6月の声を聞くのだから当然なのだろう。あのゴールデンウィークの寒さは何だったのだろう。
 遠軽に来て,季節感覚を作り直さなければならないようだ。


 この日の遠軽の最高気温は23℃。

 これが21時半の丸瀬布
 

道の駅まるせっぷ

 ここは来シーズンには,当ブログによって道東における蛾屋のメッカになっているはずである。
 
 ・不明キリガ(17mm)。ブナかクロミミ。その他にも小型の落ちキリガ数頭。クロミミかと思うがスレがひどい。

 多い。
クロオビシロナミシャク  Trichopteryx ustata
 クロオビシロナナミシャク。16mm。苫小牧とは異なり個体数が多い。食草の関係だろうと思うが,食草は不明らしい。
 今後,この蛾は基本スルーの方針で。

 イボタガ。前回とは異なる個体。
イボタガ Brahmaea japonica
 ノギスを近づけると,翅を広げて威嚇する。52mm。特別な目玉模様があるわけではない。後翅基部の黒色部が印象的。

 ・カバナミシャク(13mm)スルー。他にも沢山。

 少し高い所にシロホシエダシャク
シロホシエダシャク Arichanna albomacularia
 測定前逃走。美しい蛾。

 違和感を覚えた蛾はとりあえず撮っておく。後から調べて,初物のことも常連だったこともある。
キバネトビスジエダシャク Myrioblephara cilicornaria
 キバネトビスジエダシャク。14mm。4年振り2回目の蛾。
 「キバネ」というのはあせた標本からの命名。生態は苔色を帯びている。

 ・ナカモンキナミシャク(15mm)。

 シタコバネナミシャク。13mm。
シタコバネナミシャク Trichopteryx hemana
 中横線の後縁部が赤斑になる,最も典型の個体。おそらく種小名の“hemana”は「血液」の意で,この斑を示している。

 ・カシワキリガ(16mm)。画像割愛。

 クロミミキリガ。春キリガのアンカーである。
クロミミキリガ Orthosia lizetta
 模様のはっきりした個体が少なく,同定が難しい蛾でもある。
 別個体。
クロミミキリガ Orthosia lizetta
 18mm。大きい。同定ミスの可能性もある。

 自販機の前にセミが落ちている。
エゾハルゼミ Terpnosia nigricosta
 エゾハルゼミは灯火にしばしば飛来する。この夜もう1頭。

アカハラゴマダラヒトリ Spilosoma punctarium
 アカハラゴマダラヒトリ。16mm。

 
 裏手に回る。灯火に蛾が集まっている。
路灯
路灯
 クロオビシロナナミシャクウスバキエダシャクが多い。マエアカスカシノメイガが写り込んでいる。
 
 正面に戻って。

 止まっているトラックのすぐ前。
カバキリガ Orthosia evanida
 カバキリガ。19mm。
 撮影中,トラックから蹴る音が聞こえてくる。フラッシュを光らせているのが不快らしい。こちらとしては,こんな路灯のすぐ下に車を止める方がどうかしているのだが。

 自販機前の駐車スペース。もうスズメガが出てきている。
ハネナガブドウスズメ Acosmeryx naga
 ハナネガブドウスズメ。38mm。
 交通量の多い場所なので移動させる。


 帰路。キツネ*2。