ルリモンエダシャク。ウスバキエダシャク。アカハラゴマダラヒトリ。ウスイロアカフヤガ。マエアカスカシノメイガ。ハマキガの類。ギフウスキナミシャク。ヨトウガ。マエモンハイイロナミシャク。セブトナミシャク。シロシタヒメナミシャク。ブナキリガ?。
※6月15日記。季節が急速に進んでいるのだが,こちらが追いつかない。
もはや恒例となった不調に苦しめられて,仕事もダメ,出撃もダメ。仕事も蛾も,焦りばかりが先走って,体が全然動かない。
週末にはやっと少し蛾のことを考えることができて,蛾撮りやらブログやらやっと少しできる。逆にいえば週末にしか出撃できない。行くたびに発生している蛾が変わっていく。これが更に焦りをあおっていく。
どうなってしまうのだろう。
道の駅まるせっぷ
現場に着いたのが9時13分。気温は19℃ある。
蛾は…… 出ている。
ウスバキエダシャク。相変わらず多い。
これは測定漏れ。もはや見慣れてしまって測定への情熱を失っている。そのうちに足をすくわれるかもしれない。
アカハラゴマダラヒトリ。まだ少ない。もともと発生数に限りがあるのか,まだピーク前なのかは分からない。この夜2頭。
18mm。
別個体。
18mm。
やっぱりキハラはいないのだなあ。
17mm。わたしの手元の最新資料では北海道のアカフヤガ分布が記載されている(『標準図鑑』では外れている)ので,そちらがゼロの訳ではないが,ここは道東でもあり,サイズや紋の具合でも高い確率でウスイロアカフヤガ。ウスイロアカフの方が外縁が丸いというが,翅型については見てもよく分からない。
最も分かりやすいノメイガ。
マエアカスカシノメイガ。15mm。
この蛾はシーズンずっといるような気がする。ブログを検索してみると,6月・8月・10月に発生の山があるようだ。苫小牧では年3化の可能性がある。
こちらに来てから,小型蛾は貴重。
9mm。ハマキガなのだけど,それ以上は。亜科のレベルで棚上げ。画像の枚数を稼げていれば,もっと何とかできたのかもしれない。
ギフウスキナミシャクの比較的典型的な個体(だと思う)。
人々は両サイドの毛虫の方により興味が引かれるだろうが,撮影時に気付いていないので詳細画像がない。
印象でしかないが,遠軽は苫小牧よりも気温の上がるのが早いために,春後半の蛾(マエモン・セブト)と初夏の蛾(アカハラゴマダラとか)との重なりが大きい感触がある。これも数年掛けてデータを積み重ねてからの話。
基部の薄黒いコバネナミシャク。
13mm。シロシタヒメナミシャクの線が強い。
だとするとコバネナミシャク属 Trichopteryx ではなく,Lobophora 属となるが,ほとんど近縁。北方系の蛾である。
春キリガの残党は絶望的に難しい。
17mm。おそらくおそらくブナキリガ。さもなければクロミミなのだが。
・シタコバネナミシャク(14mm)。落ち蛾。他に数頭。
・チャオビコバネナミシャク(12mm)。前回同様に黒い帯が後縁で融合したタイプ。
・カバナミシャクの類(12mm)。数を減らしてきている。
・シロホシエダシャク。逃走。
10時に撮影終了。帰宅。