ムカデ勉強会(2)。

 <承前>
 
 というわけで,やっとムカデ4目。
 「目」のレベルの違いは,昆虫では大きな見かけ上の差違になって現れる。トンボとチョウチョとバッタは全然違う。
 ムカデはあまり変わらない。イシムカデとオオムカデは脚の数が違うだけで,あとは同じに見える。(脚の数は大きい? 単に胴節ブロックの成長の具合でしかないでしょう)。
 昆虫を基準にしちゃあいけないということなのだろう。昆虫の多様性恐るべし。
 
 属のレベルは日本分布種,および日本未産のタイプ属(和名なし)のみ。

  • ゲジ目 Scutigeromorpha (すくてぃ/げろ/もるふぁ)
      • Scutigera(属名) + [希] morphê (良い)姿・形
      • 英名:house centipede [イエムカデ]
    • ゲジ科 Scutigeridae (すくてぃ/げりー/だえ)
      • ゲジ属 Thereuonema (てーれうお/ねーま)
        • :[希] thêreuô 狩りをする + nêma 糸
      • オオゲジ属 Thereuopoda (てーれうお/ぽだ)
        • :[希] thêreuô 狩りをする + pous 脚
      • Scutigera[属] (すくてぃ/げら)
        • :[羅] scutum 楯 + gero 持っている
    • Pselliodidae[科] (ぷせるり/おーでぃー/だえ)
      • Pselliodes[属] (ぷせるり/おーでーす) ※Sphendononemaのシノニム。
        • :[希] psellion 腕輪 + odes 〜の形をしたもの
    • Scutigerinidae[科] (すくてぃ/げりー/にー/だえ)
      • Scutigerina[属] (すくてぃ/げりー/な)
        • :Scutigera[属] + inus 〜に似たもの

 見た目はどれもこれもゲジゲジである。
 
 (調べるのに時間ばかりかかって)誰得なのか誰一人分からないまま,次回に続く。