Nothomiza属マエキトビエダシャクの学名の意味。

 HPの更新。Nothomiza属の学名読み解き。
http://yyzz2.sakura.ne.jp/name/Ennominae/Nothomiza.html

 平嶋『生物学名辞典』は蛾分がやや不足なのであまり活躍の機会がないが,とりあえず必ず参照する本。うまいこと「Nothomiza」が載っていたのだが,おかしい。(p.219)

属名:(ギ)nothos 似て非なる+(ギ)myzô 吸う。

 だいたい学名には意味不明なものが相当にあるのだが,さすがに,これは分からなすぎる。単純に後節を「Omiza(属)」と解釈とした方がいいと思う。
 原記載文には例によって命名について何も書かれていない。おり込み済み。まず「Omiza属」の画像を探す。日本にはいないのだが沢山出てくる。するとタイプ種はどちらかというとウラベニエダシャクによく似ている。
 ウラベニ(再掲)。

一方,Nothomiza のタイプ種である Nothomiza costalis はこちら(BOLD Systems: Taxonomy Browser - Nothomiza costalis {species})。
 なんだか似ていないのですけど。やっぱり「吸う」? でもやっぱり理解不能だなあ。平嶋本は何か根拠をつかんでいるのかも。