HP更新。Peratophyga属・Petrophora属・Phanerothyris属・Phigalia属。

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  • Peratophyga属
    • クロフヒメエダシャク。調べてみると未見だった。ありふれた蛾に思えたのだがなあ。命名者のKollarはこの蛾をIdaea属に分類している。Idaeaといえば,例のヒメシャクの類いである。ベニヒメシャクの色違いに見えないこともない。
  • Petrophora属
    • シダエダシャクなど古くから知られた蛾の属。シダエダシャクの英名は「Brown Silver-line」。そうかもしれない。イギリスにもいるので,Emmetの本をそのまま使える。
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画像は属の命名者であるヒューブナーのPetrophora divisata。Hübner, [1811] Samml. exot. Schmett. 1 : pl.[207]

  • Phanerothyris属。
    • ウスグロナミエダシャク。原記載文が見つけられなかったのが大変。種小名のsineariaは採集地の「中国」由来なのか,あるいはフランス訛りのラテンの「ci」の音は「キ」ではなくて「シ」になるから綴りが変化することがあって,古典的な綴りなら「cinearius」,この場合は「灰の」になる。後者は「r」の居心地が悪いが,どちらもありそうである。
    • ちなみに植物のシネ(サイ)ネリアは「cinis」の方の由来で,「灰の」。派生語や例文を眺めると「遺骨」とか「焼け跡」を連想させる灰であって,どう読み替えようと,もともとが縁起が悪い名前である。
  • Phigalia属
    • シモフリトゲエダシャクやシロトゲエダシャク。どちらも例のプライヤーの採集によるもの。
    • 属名の解釈は全くの思いつき。 

 
 原記載文がBHLにないとあちこち相当厳しい。