モモスズメ.カゲロウ.オオバトガリバ.【写真日記虫】

yyzz22007-06-06

 <温泉看板>
 ・スジモンヒトリ(19mm),ライト直下の悪ポジション.露出も色も全然合わない.これっきりという蛾でないからいいや.アカハラゴマダラヒトリ*2.
 ・あいまいな蛾2種.アオスジアオリンガ(→アカスジ?)とアミメエダシャク(→ミヤマ?).高いところに留まっているしスルー.

 ピンク色の見える大きめの蛾.飛び回ったり,看板に頭をぶつけたり,留まって翅を震わせたりしている.留まった隙に撮り.
Marumba gaschkewitschii
 モモスズメ.後翅の赤が目印.前翅長34mm.
 じっとしていない.これだと翅がスレたり,胸背が禿げたりするなあ.困ったなあというのは撮影者のエゴ.当人は光に惑わされて必死であるに違いない.疲れて何処かに留まるのを待つしかない.
 しっかりとつかめるものを探していたらしい.わたしのズボンにしがみついてようやく動きを止めた.どうしようもないので手に移す.
Marumba gaschkewitschii
 手乗り蛾を愛でる趣味はないのだけどやむなし.大きめの蛾は手に乗ってくることをあまり嫌がらない.飛び立って逃げるエネルギーのコストが小さくないのだろう.
 看板裏の杭に移して一段落.


 <駐車場>
 蛾影は薄い.すぐに逃げる小型のナミシャク類はすべてパス.

 翅脈の鮮やかなカゲロウ
Ephemeroptera
 体長19mmほど.

 空模様が怪しくなってきた.間歇的な稲光で空が一瞬明るくなる.急に雨が降ってきてもおかしくない.急ごう.カメラが濡れる.
 雨が来たら,さっきのモモスズメはきっと避難することができないだろう.雨の中,光の回りを力尽きるまで回り続けるに違いない.明日の朝にはもうとっくに死んでいるだろう.


 <再び温泉看板に>
 新入り.10分もあれば蛾のメンバーがどんどん入れ替わる.

 おそらくオオバトガリバ.
Tethea ampliata
 前翅長21mm.

 あのモモスズメはまだ杭の所にいる.
Marumba gaschkewitschii
 今のうちに雨をしのげそうな所に移動しておけば何とかなるのだろうが,どうしようもない.
 ここでサヨナラ.

 車のウィンドウのトビマダラシャチホコを剥がす.


 帰路,降ってきた.わたしは間に合ったが,あの蛾はとうとう間に合わなかった.


 コンビニ.記憶のない数名の若者から挨拶される.
 アカヒゲドクガ,不明メイガ,不明トリバガ,モンシロツマキリエダシャク.どれも撮らず.
 車のウィンドウにクロヘリアオイラガ.鮮やかな緑だったがピンぼけ.
 ※「クロシタアオイラガ」である.新屋さんからご指摘をいただいた.感謝.