エゾミツボシキリガ.コモリグモの類.ホシオビキリガ.イチゴキリガ.クモの類.ミヤマミダレモンハマキ.トサカハマキ.クロミミキリガ? カバナミシャクの類.カバキリガ.

 今日も仕事.これからもきっと休める休日はほとんどないに違いない.


 19時出撃.久しぶりに星の見えない夜.気温は7℃.

大沼公園

 まず糖蜜の残り蛾を探索.
 ・最初の樹にいきなり,ホシオビキリガ4頭とエゾミツボシキリガ1頭が集まっていたが画像割愛.
 ・さらにテンスジキリガ2頭,ホシオビキリガ2頭.

エゾミツボシキリガ Eupsilia transversa
 気を取り直して(?)エゾミツボシキリガの撮り直し.いつもの画像であってさすがに鼻についてきた.

 樹からホシオビらしき奴がポロっと落下する.枯葉の間を探しているとクモが目に入った.ターゲット変更.
コモリグモの類
 「ナミ」とか「イモ」とかのコモリグモの類.

ホシオビキリガ Conistra albipuncta
 ホシオビキリガ.口吻をのばしている.こんなところには昨夜スプレーしていないのだが.

 いつものイチゴキリガ
イチゴキリガ Orbona fragariae
 ハムスターに似ているのかなあ.

 この夜のキリガ.ホシオビキリガ8.テンスジ2.エゾミツボシキリガ2.イチゴ1.

アルテン馬場駐車場.

 糸の先でクモがくるくる回っている.裏側(腹側)がやけに赤っぽい.抜け殻?
クモの類
 逆方向から撮ろうとして回り込むと視界から消えた.電柱上に発見.抜け殻じゃなかった.
クモの類
 なるほど赤い.先般からトイレの壁にいた種類のクモなのだろうか.判断できず.

アルテン温泉看板

 ハマキガを発見.ライトを当てるとこいつもポロリ.
ミヤマミダレモンハマキ Acleris submaccana
 見たことのない模様だと思ったらひっくり返っていた.これでは同定できない.測定して12mm.
 ノギスの先で表返す.と,のそのそと歩き出す.逃げられてはならぬとフラッシュを浴びせると,また停止した.キリガの緊急避難落下とは異なり,単に,強い光に失神する性質があるだけらしい.撮りやすくて大いに結構である.
ミヤマミダレモンハマキ Acleris submaccana
 これは見覚えがある.ミヤマミダレモンハマキ.変異に3つほどパターンがあって,これはその1つ.

覚生川通り

 これも見覚えのあるハマキガ.
トサカハマキ Acleris cristana
 トサカハマキ.11mm.上のミヤマミダレモン同様,越冬ハマキである.

 ・電柱の高い所にキリガ.てっきり「カバキリガ」だと思いこむ.(帰宅後,誤りに気づく.ホソバキリガかクロミミキリガか)

 落ち蛾.これも現場では何故かカバキリガだと錯覚.
ホソバキリガ Anorthoa angustipennis
 今見ると全然違う><.前翅長21mm.おそらくホソバキリガ
 ※蛾LOVEさんから「クロミミキリガ」とのコメント.うーーん.難しい><.
 落ち蛾なら手慣れたもので接写.
ホソバキリガ Anorthoa angustipennis
 こんな顔.イチゴとはちょっと感じが違う.

アルテン温泉看板2回目

 今シーズンのシャクガ第1号.
カバナミシャクの類
 ああ,なんとカバナミシャク.カバナミシャクの類は無理に同定しないことにしている.前翅長15mm.翅の痛みが少ないので,春ものに違いない.
 今年はきっとシャクガは全然ダメかも.そういう予感がする.

 カバナミシャクを前に悲嘆にくれていると,灰色の蛾が飛来.「とまれとまれ」と念を送る.はたして蛾は足下に落下する.
カバキリガ Orthosia evanida
 こちらが本当のカバキリガ.前翅長21mm.明るい灰色の地色に,腎状紋と環状紋とをつなぐ茶色が目立つ.頭は暗い灰色.


 カバキリガは,ホシオビやイチゴのような越冬蛾ではなく,春に羽化する蛾である.これから春の新物の蛾が一斉に現れてくるのだろう.
 昨日のブログに「春は遅い」と書いた.舌の根も乾かぬうちに春が到来したようだ.


 帰宅時,車の視界をガスが襲った.これでこそ苫小牧の春である.