キリガ群.キバラモクメキリガ.ホシオビキリガ.カシワキリガ.カバキリガ.ワラジムシ.ミヤマミダレモンハマキ.エダシャクの類.オニグモの類.

 出勤の予定をサボり.久しぶりの休日となった.早朝から微醺をおびながらブログを書いて,それからは風呂に入ったり昼寝をしたりの湯治場モード生活である.サボった分の仕事が明日に積み重ねられるのだが飲んでしまったものは仕方ない.


 天気は1日中なんとなくの重たい曇り空.TVの天気予報では行楽日和だとかいっているが,そういう時たいてい苫小牧は天気が悪い.
 ここ数日は寒い日が続いた.蛾が全然姿を見せていないのは当ブログの通り.今日なら,気温が上がらない代わりに冷え込みも緩いに違いない.湿度もある.これで蛾が出てこなければ,「マイマイガ駆除の巻き添え説」を本気で疑わねばならなくなる.


 18時半出撃で糖蜜を仕込む.19時まで車中で我慢.初老の男性が大きなスコープを抱えて公園から戻ってくる.鳥の人だろう.

大沼公園

 やはりキリガが出てきている.
キリガ群
 両側がホシオビキリガで,中央は…,うーんホソバキリガ
キリガ群
 こっちはホシオビホシオビテンスジキリガでどうだろう.
キリガ群
 下はホシオビだが,上は分からない.
キリガ群
 これも分からない.テンスジ*2?.
キリガ群
 上から3頭目の紋が黄色く抜けている小振りの蛾はミヤマオビキリガだと思う.

 それよりも,一番下はキバラモクメキリガだ.今シーズン初.越冬物のはずだから今まで何をしていたのか.寄る.
ホシオビキリガ Conistra albipuncta.jpg と キバラモクメキリガ Xylena formosa
 留まっている時のデフォルト翅型はこのように丸めたスタイル.
キバラモクメキリガ Xylena formosa
 キバラモクメキリガの学名は Xylena formosa .解釈は容易.属名は「木」から.種小名は「形の良い,美しい」.

川北和倫さんの「なんとなーく昆虫撮影」の4月11日記事「ねぇねぇ、お前何型?/ホシオビキリガ」でホシオビキリガについて,「ゴキブリみたい」と表現している.
ホシオビキリガ Conistra albipuncta
 わたしもこの蛾に蛾とは異なる虫を感じていたのだが,なるほどゴキブリである.ホカイドの人間はゴキブリを目にすることがほとんどないので,思い至らなかった.

 集まっているのは越冬蛾ばかりである.エゾミツボシキリガ*3は割愛.

 糖蜜綿回収時のおまけ画像.
ワラジムシ
 説明の要なし.あまり真面目に撮っていないのでピンがおかしい.

大沼公園駐車場

 公園内を出て,駐車場へ.路灯に蛾が舞っている.疲れて落ちてくるのを待つ.

 これは春物.
カシワキリガ Orthosia gothica jezoensis
 カシワキリガ.前翅長19mm.黒模様が印象的.触角が櫛歯になっているのでこの個体は♂だろう.
カシワキリガ Orthosia gothica jezoensis
 毎年,確実に数頭は見られるが多いという感じでもない.

 こちらも春物.
カバキリガ Orthosia evanida
 カバキリガ.前翅長20mm.こちらは沢山発生する予定.

 連中が糖蜜に来ないで灯火を優先してしまうのは,走光性が強いだけではなく,羽化したてで腹が空いていないからかもしれない.


 アルテン方面へ.

温泉看板

 ハマキ.ハマキはこの時期目立つ.
ミヤマミダレモンハマキ Acleris submaccana
 ミヤマミダレモンハマキ.前翅長13mm.
 学名は Acleris submaccana .属名は「貧困者」.種小名は「maccana種の下にあるもの」.Acleris maccana という蛾(和名ナカタニハマキ)がいて(画像はhttp://www2.nrm.se/en/svenska_fjarilar/a/acleris_maccana.html参照),この蛾との関連で命名されたものだろう.「maccana」は「道化師」の意.

覚生川通り

 すべて高所.
 ・ウスベニスジナミシャク.ハマキ沢山.

 もうあきらめていた早春のエダシャク.
エダシャクの類
 これでは同定できない><.

温泉駐車場トイレ.

 いつものハエがいなくなっていた.わたしが書きすぎたのを気にしてどこかに行ったのかもしれないし,単に死んでしまったのかもしれない.

 あるいは近くにいたこのオニグモに食べられたのかもしれない.
オニグモの類
 オニグモには珍しいカメラ目線.