スギタニキリガ.トビモンオオエダシャク.トビケラの類.カギモンヤガ.マイコトラガ.シロテンエダシャク.

yyzz22009-04-29

 サービス出勤.朝一は平常業務.それから,同僚がネタを整理してくれていた職場内チラシ2枚にペンを入れて完成稿に.こう書くと主筆みたいで偉そうだが,それを印刷して職員の机上にばらまくのがわたしの主たる仕事である.それから,他所に送るデータ資料をフロッピー(まだこんなものを使っているのである)にコピーして封筒に詰める.それから,もう嫌になって帰ろうと思っていると,IT担当者がわたしのいる離れ小島部屋に出現.すっぽらかされているPC3台のLANを設定してくれた.これがもう大変な作業.机を移動させたり,密林のつる性植物のように絡み合ったコード類を丹念に解きほぐしていく埃だらけの苦闘が時間のほとんどを占める.ひどい作業に関わってくださり,大変ありがとうございました.ネット接続完了.それからwindowsのupdate.えらく時間がかかる.いつ帰れるの?


 やっぱり風があるかな.でも日中はだいぶん暖かかった.20時出撃.

大沼公園

 落ち蛾発見.胸の冠毛がものすごい.
スギタニキリガ Perigrapha hoenei
 スギタニキリガ.前翅長23mm.こいつが灯火にまで出てくるということは,ヤナギなどの花につられて行動範囲が拡大しているのを意味すると思う.
 それにしても検索で来てくれる人には使えない画像ばかり.

 ●擦れたキリガ.17mm.クロミミキリガのように見える.越冬もののキリガはこれからどんどん擦れものばかりになっていく.

 灯火に2頭の大きめの蛾が舞っている.降りてくるのを待つしかない.なかなか降りてこない.1頭はわたしに体当たりしてくる.1頭はどこかに消えてしまい,もう1頭がやっと着地する.
トビモンオオエダシャク Biston robustus
 なるほど,大きいわけだ.トビモンオオエダシャク.前翅長27mm.
 正面から.
トビモンオオエダシャク Biston robustus
 首が下向きに付いているらしく,いい絵にならない.指に留まらせて撮る手があるが,そこまではやらないのがわたしの方針である.
 ※偉そうに頑張っているが,ジスケさんの「ジスケの蝶と蛾紀行」2009/04/30記事での,指乗せトビモンオオエダシャク画像をみるとその愛らしさに心がぐらぐらするのも事実である.


 温泉看板,収穫なし.

アルテン馬場駐車場

 妙な形の小さな生き物がいると思ったら,交尾中だった.
トビケラの類
 トビケラの類.蝶などと同じスタイル.

 カギモンヤガ
カギモンヤガ Cerastis pallescens
 この蛾は測定がメイン.大きい個体と小さい個体とがいるようなのである.♀♂の差かもしれないと思っている.今日の蛾は19mm.

覚生川通り

 電柱にシャチホコっぽい姿.あいにく高所である.とにかく撮って拡大.あれれれれれれ.マイコトラガだ.
 脚立投入.人目なんてかまってられない.どうせ不審者である.…….ああ,ダメ.脚立の高さが足りないよ.
マイコトラガ Maikona jezoensis
 春の美麗種の1頭.
 マイコトラガの学名は Maikona jezoensis.属名は和名の「舞子」からだと思う.わたしはすぐに「マイコプラズマ」を連想するが,そちらは「Myco」である.種小名は「蝦夷地の」.「蝦夷の舞子」?

 電柱の高いところばかり.

 これはさっきと同じトビモンオオエダシャク
トビモンオオエダシャク Biston robustus


 そのすぐ上.トビモンオオエダよりも半回り小さい.
シロテンエダシャク Cleora leucophaea
 非常に高い確率でシロテンエダシャクだと思う.

 学名談義は次の機会に….