ナミシャクの類.キリガの類.エゾアカガネオサムシ.ヒメカレハ.ネグロケンモン.ミミズの類.ウスベニスジナミシャク.アトジロエダシャク.カシワキリガ.セブトエダシャク.アカバキリガ.

 朝,職場のわたしの隔離部屋にマルハナバチが飛び込んでくる.黒く丸々として,お尻が黄金色.洋物ではなく,和物のコマルハナバチだと思う.本棚の影や部屋の隅などに関心がある模様.不動産探しと見える.
 個人的には住んでもらってかまわないのだが,一日中窓を開け放っておかねばならないのが困る.わたしは困らないが,警備の関係で管理者が困るだろう.お引き取りを願うことに(追い出したともいう).


 夜,NHKの動物番組で「グンタイアリ」の特集.アリの有機物埋め戻し機能には偉大なものがあると常々思っているが,グンタイアリは生態系内でどのような役割を担っているのだろうか.また,グンタイアリの天敵にあたるものは何なのだろう.破壊的にすぎるように思われるのだが.
 クレジットに断虫亭さんの名前を確認して,さてこちらの出撃である.

大沼公園駐車場

 二人組がラジコンカーに興じている.ひっきりなしに衝突音がする.原始的な楽しみ方をしているらしい.じきに壊れるに違いない.
 今年は明らかにウスバキエダシャクが多い.
 ●ウスバキエダシャク*4(18・16・×・18).もっといたかもしれない.
 ●擦れが入っていて微妙なコバネナミシャク(15).
 ●アトジロエダシャク(20).セブトエダシャク(24).
 ●カシワキリガ(15).これも今年目立つ.

 翅を立てているので同定できず.14mm.
コバネナミシャクの類
 ウスバキエダシャクか? 触角が違うなあ.

アルテン温泉看板

 分からないキリガ.15mm.
不明キリガ
 クロミミキリガが最も近いようには思う.

 ●ウスバキエダシャク*2(17・16).
 ●シタコバネナミシャク*2(15・15).どちらも赤紋.
 ●不明カバナミシャク(13).

馬場駐車場

 ゴミムシは何回か見かけていたが,本格的なオサは初.
エゾアカガネオサムシ Carabus granulatus yezoensis
 エゾアカガネオサムシ.突然逃げ始めたので測れず.

 真上から.いつも金魚を連想する.
ヒメカレハ Phyllodesma japonicus
 ヒメカレハ.18mm.

 今回はまあまあのポジションで撮り.
ネグロケンモン Colocasia jezoensis
 ネグロケンモン.18mm.

 ●ウスバキエダシャク*3(14・16・16).

覚生川通り

 ●ウスバキエダシャク沢山.ウスベニスジナミシャク数頭.シタコバネナミシャク*1(14),黒紋.
 ●シロテンエダシャク(20).
 ●カシワキリガ(17).カバキリガ(×).

 雨はまだだと思うが,車道にミミズ.
ミミズ
 拾い上げて草むらに投げ込む.

温泉駐車場

 ウスバキエダシャクと小型ナミシャクが落ちまくり.沢山.収拾つかず.撮影も計測も断念.

 ウスベニスジナミシャク.15mm.
ウスベニスジナミシャク Esakiopteryx volitans
 苔色から薄紅色への移行中らしい.

 アトジロエダシャク.22mm.
アトジロエダシャク Pachyligia dolosa
 車が通る場所に近いので移動.人差し指に簡単に乗ってきた.

 カシワキリガ.16mm.
カシワキリガ Orthosia gothica
 黒紋がぶっちぎれている.擦れではないから,こういう変異なのだろう.

 セブトエダシャク.23mm.
セブトエダシャク Cusiala stipitaria
 露出が比較的上手くいった.危険位置なので,つついて飛ばす.

 これはわたしにはレアもの.
アカバキリガ Orthosia carnipennis
 アカバキリガ.16mm.
 学名は Orthosia carnipennis .属名は既出の「繁栄の女神」.種小名は「肉の羽根」.肌色であるということだと思われる.
 移動.指に乗ってこないので,紙片を用いる.

 ○ヒメカレハ.これも移動.

翅
 シロテンエダシャク.
翅
 ナミシャクだろう.
蛾の死骸
 サイズと翅型から,カバナミシャクの類.11mm.


 南風に潮の香りが運ばれてくる.明日は湿っぽい天気になりそうだ.