ナカモンキナミシャク.ナカキエダシャク.コフタオビシャチホコ.シャチホコガ.ムラサキエダシャク.カシワキリガ.チャオビコバネナミシャク.トビケラの類.アカハラゴマダラヒトリ.

 例によってボロボロで,昼休みに休養室で仮眠をとっている間も何回も仕事の夢でうなされて眼をさます.職場で仕事の夢に苦しめられるよく分からない状況は最低であるといえる.


 モーーーーローとするのでちょっと抜け出して,職場周りの草地(敷地内なので「庭」ともいう)へ.サクラは散り切って,若葉ばかり.早くも「葉巻」ができていて,黒い芋虫が陽に透けている.トサカフシはまだ.ナナカマドのカイガラムシを小枝の先ではがす.
 足下から小さな蛾がしきりに飛び出す.追いかけてみるとコナガである.今年はコナガの飛来が例年よりも多いようだ.サイト「北海道病害虫防除所」を調べてみると,やっぱりである.速報が出ていた.

北斗市でコナガの多飛来が確認されています。フェロモントラップへの誘殺数は、5月12日に48頭、13日に70頭で3半旬合計135頭(平年29頭)となっております。(2009.5.15)

昨年のヘリキスジノメイガといい,今回のコナガといい,南からの飛来が活発である.どちらの種も北海道では越冬できないから,根無し草のようなものなのだが,そのうちに寒さに適応した個体が生み出されてくるのかもしれない.


 夕方,強い潮の香り.明日は雨になるなあ.


 20時出撃.もたもたしていると降り出されるかも知れない.

大沼公園駐車場

 ●カバナミシャクの類.マダラコバネナミシャク(15).
 ●ウスバキエダシャク*2(17・×).ルリモンエダシャク(20).
 ○その他シタコバネナミシャク数頭.

 ナカモンキナミシャク.15mm.
ナカモンキナミシャク Idiotephria evanescens
 これはナカモンキナミでOKだと思う.外横線が中ほどで外縁方向へぐっと飛び出しているのがポイントなのだが….
 もう1頭.こちらは何だか怪しげである.
ナカモンキナミシャク Idiotephria evanescens
 前翅長16mm.でもナカモンキナミだろうなあ.
 念のため,5月18日のモンキキナミシャクを再掲する.
モンキキナミシャク Idiotephria amelia
 あらためて見ると,相当あぶない.

 ナカキエダシャク.18mm.
ナカキエダシャク Plagodis dolabraria
 強烈な印象を与える蛾である.うーん,何に擬態しているのだろう.わたしは「カエデの種」を連想するのだが,でも派手すぎるようにも思う.

 バタバタして静止しない蛾.見た目でトガリバでシャチホコ.ヤガの線は薄いと見た.コフタオビシャチホコ Gluphisia crenata
 シャチホコだった.これは知っている蛾.コフタオビシャチホコである.17mmほど.

 これは無印のシャチホコガ
シャチホコガ Stauropus fagi
 25mm.外縁の痛みがはなはだしい.

 ムラサキエダシャク
ムラサキエダシャク Selenia tetralunaria
 美麗種だと思っているのだが,わたし以外はほとんど取り上げない.

 小型のキリガ.16mm.
 物事は続くものである.昨夜,初見蛾に会ったばかりだったので,またキタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!を予想.
カシワキリガ Orthosia gothica
 帰宅後,PCで拡大して失望.これはカシワキリガの色の薄い(薄くなった)奴だ.

 いつぞやのラジコンカーの2人組が登場.当方は退散.

アルテン温泉看板

 ●マダラコバネナミシャク(18).
 ○シタコバネナミシャク*2.

 今シーズン初見.もともとがあまり多くはない.
チャオビコバネナミシャク Trichopteryx terranea
 チャオビコバネナミシャク.13mm.

 トビケラがちょうど良い場所に止まっている.どういうアングルなら2頭同時にピントに入れることができるか,かなりの試行錯誤を行う.
トビケラの類
 結局あまり成功してないのだが,偶然ハエが通りかかって,偶然そちらもまあ許容できる写りに.

 隙間にアカハラゴマダラヒトリ
アカハラゴマダラヒトリ Spilosoma punctarium


 体調不良.前から撮ったり横から撮ったりする気力が出てこない.(ノД`)