シロオビヒメエダシャク。トビスジシャチホコ。コモリグモの類。シロモンアツバ。カドモンヨトウ。ミカドアツバ。フタホシコヤガ。キヒメナミシャク。アカヒゲドクガ。

 やっと陽が差した。考えれば,もうすぐ7月なのである。もう一雨くれば完全に初夏と言えるようになりそう。

大沼公園駐車場

 さそり座がちょうど見頃。20時30分ではまだ空は暗くなりきっていない。北海道は損である。

 シロオビヒメエダシャク。小さい,美しい蛾なのだが,いかんせんシーズンには幾らでも落ちていて,どんどん色あせた個体が目立つようになる。
シロオビヒメエダシャク Lomaspilis marginata
 11mm。北海道の亜種は黒紋の発達が弱く,「黒地に白帯」ではなく「白地に黒紋」に見える。
 この日の他の個体。紋の微妙な差異を楽しんでいただきたい。
シロオビヒメエダシャク Lomaspilis marginata
 アルテン温泉看板のもの。14mm。
シロオビヒメエダシャク Lomaspilis marginata
 温泉駐車場のもの。測定せず。

 トビスジシャチホコ
トビスジシャチホコ Notodonta stigmatica
 18mm。こういうのは好みの分かれるところ(?)。

 アリの巣の近くを走って,ぴたっと止まった。
コモリグモ
 子持ちのコモリグモの類。
コモリグモ
 2年に1回くらい見かける。子グモ連中はどれも潜り込もうとして頭を隠している。

 シロモンアツバ
シロモンアツバ Paracolax albinotata
 15mm。クモを撮っている間,逃げられはしないかとずっと心配していたがセーフ。

 カドモンヨトウ
カドモンヨトウ Apamea crenata
 18mm。

 ●ウスバミスジエダシャク(22)。
 ●オオバトガリバ(23)。シロモンヤガ(17)。
 ●不明アツバ(11),同定面倒でHP掲示板へ( ̄ー ̄)/~~。
 ○白っぽい小さな蛾沢山スルー。オオミズアオ

アルテン温泉看板

 小型の美麗種がどんどん来る。

 ミカドアツバ
ミカドアツバ Lophomilia flaviplaga
 前翅長14mm。シタバアツバである。
ミカドアツバ Lophomilia flaviplaga
 蝶にはないタイプの美しさである。

 ●スジキリヨトウ(13)。ソトウスグロアツバ(11)。いずれもシーズン初物だが割愛。
 ●シロホシエダシャク(20)。ウスアオエダシャク(15)。不明アオシャク(×)。
 ○やっぱりヤマメイガの類,沢山。

 コヤガの類。コヤガが出てくると夏の近づく気配。コヤガにはしばしば美麗種がいる。
フタホシコヤガ Micardia pulchra
 フタホシコヤガ。この夜3頭飛来したうちの1頭で,13mm。
 紅色の紋が大きくつながっている個体。

馬場駐車場

 ●ハンノトビスジエダシャク(13)。ウスバミスジエダシャク(23)。ミスジコナフエダシャク(15)。
 ●テンクロアツバ(11)。シーズン初物だが,これも割愛。

 灰色でのそっと大きい蛾。
アカヒゲドクガ Calliteara lunulata
 アカヒゲドクガ。34mm。前縁の「お供え餅模様」が特徴。

 夜目には灰色にしか見えない。フラッシュを当ててはじめて姿を現す。
キヒメナミシャク Hydrelia flammeolaria
 キヒメナミシャク。11mm。
 これも美麗種。鮮やかな蛾が多かった夜。

温泉駐車場

 シロオビヒメエダを2枚撮ったところで,フラッシュのバッテリーが切れた。落ち蛾チェックのみ。
 ○アジアホソバスズメ*2。オオバトガリバ*2。シロモンヤガ*1。シャンハイオエダシャク*1。