最近のメールから.ケヤキフシアブラムシ続報.鳥ポックス症.ヨトウガ.オビガ.
虫撮りには行かず.疲労感が体と心にどす黒く残っていて動けなかった.
頑張る必要は何もないのであって,見たいと思ってついに出会えなかった蛾や関心があったけれどもついに調べきれなかった知識については,来世に回せばいいだけのこと.もっと言えば,その蛾を見るのが「来世のわたし」でなくてもかまわない.誰かがわたしの思いを受けて見てくれればいい.わたしの思いが原因になって,時間や空間を越えた場所で,どこかの誰かの所で何かが実現すればそれでいい.
「一度限りの生」という発想は人間を不幸にするばかりだと思う.出来事には始めも終わりもない.
というわけで,メール.一部の特殊な方々に支えられて当ブログは何とか続いております.
m( _ _ )m
「カラス」のブトボソさんから,例のケヤキフシアブラムシ続報.
10月19日.
今日は今までで最高のアブラムシ日和でした。(^^;
ゴーグルがないとまともに歩けない程に大発生です。
外でお弁当を食べると一緒に食べていると思います。
そんな気配が感じられます。今まで一体何匹のアブラムシを食べたのだろうか?(−−;
苫小牧でも結構飛んでいるらしいのだが,明るい間は職場に缶詰なので,よくは分からない.
以下すべてブトボソさん撮影.札幌.
ケヤキフシアブラムシ(ケヤキヒトスジワタムシ)の近影.
おびただしい.
地面はこんな調子.
10月16日メールから.
ケヤキの幹は周辺にはアブラムシの層が出来ています。
ロウ物質が付着しているので地面に大量に集まると滑ってしまいます。
たまに転んでいる人もいますよ。
夜回り人であるわたしは未経験.アブラムシはそれでなくても増殖しやすい昆虫だから,条件が揃うと簡単に大量発生してしまうに違いない.
『方丈記』では死体だらけの光景が描かれるが,このアブラムシたちも無常の姿なのだろう.
ブトボソさん関係でもう1つ.
「日本鳥学会2008年度大会」での発表「札幌市および周辺域におけるカラス類の鳥ポックス(Avian Pox)症の大量発症とその拡大状況」がマスコミの目にとまったらしく,毎日新聞10月20日「環境面」記事に取り上げられた.
記事の内容は上記学会発表に「鳥ポックス症」の説明がやや詳しくなったもの.
さらにこれがTVニュースにも乗った.
動画「FNNニュース:北海道・札幌市内のカラスに「鳥ポックス症」という感染症が拡大」(早晩リンクが切れるだろうから早め閲覧のこと).
要するにカラス問題は生活者のマナー問題でしかないのだが,「カラスを駆除すれば自分の都合で好きにゴミ出しをできる.どうして人間(自分)がカラスに遠慮して不自由な思いをしなければならないのか」と考える人がいる限りはどうしようもないだろう.
もちろん,定時にゴミ出しが不可能な人もいるに違いない.その場合の最大の悪は早朝あるいは夜間の出勤を強いる企業側である.こうやって,何が悪いって言って社会が悪いのである.だいたいが,ゴミが沢山出てしまうこと自体,世の中まちがっている.
※このニュースと鳥ポックス症について,ブトボソさんが補足記事を書いている.「テレビ放送について」.
「ケイの言ってみようか!」のケイさんからは「蛾だより」.
ケイさんが自ブログでもって虫を貼れるほどには,「虫の社会的評価」は高くはないのである.わたしにしても当ブログのスタートは「虫画像用避難所サブブログ」だった(メインブログは現在休止中).
虫,というだけで嫌がる人が多数である限り,その社会は衰亡に向かうに違いない.普通は虫なんかいて当たり前で,平気である.
以下,ケイさん撮影の画像.撮影地はおそらく神奈川である.
サイズが分からないけど,おそらく無印のヨトウガ.幼虫はヨトウムシ(夜盗虫)と呼ばれる.昼間は地面などに隠れていて,夜に作物をかじる曲者である.
この妙に丸っこい翅形はオビガ.わたしは1回しか出会ったことがない(しかも雨に濡れてひどく傷んでいた).
オビガといえば,これがまた「素晴らしい毛虫」であって,虫掲示板で活躍されているしぐまさんの動画ははずせない.
youtube動画「オビガ(蛾)幼虫の食事 Hairy Vegetarian」.
ブトボソさん,ケイさん,どうもありがとうございました.