リンネ
リンネのハサミムシが難航中。今回は単にツナギ。こんなものを読んでいるという報告だけ。 Thomas Muffet,Insectorum sive Minimorum Animalium Theatrum (昆虫すなわち最小の動物の劇場),1634 の表紙絵。 血湧き肉躍る,という感じ。 というわけで,次…
物事は調べだすときりがなくなる。当連続記事もほとんど準備なしで探索行動的に進んでいるのですぐに枝道に入り込む。 今回はリンネとは関係ない脱線番外編。ある意味,わたしの年の初めにふさわしいかも。これからもちょくちょく場外戦に陥るだろうが,なん…
『自然の体系』初版の鞘翅目のつづき。 (鞘翅目−2/22) 訳出ではゲンゴロウ属で問題なし。わざわざ和名に合わせてゲンゴロウモドキにする必要はないだろう。外つ国では「モドキ」が本家だったというだけのことである。 Dytiscus〔「小さな泳ぐ者」の意…
『自然の体系』初版の鞘翅目のつづき。 (鞘翅目−3/22) ツチハンミョウ属。 Meloë〔「黒い」から。あえて日本語化すれば「黒虫」になろう〕 鞘翅は柔弱で曲がりやすく,体よりも短い。 触角は数珠状。関節から油を流す。〔英語圏では oil beetle と呼ば…
さて,予定変更で『Systema Naturae』の初版へ突入します。 以下,使用テクストは, 千葉県立中央博物館,リンネと博物学 増補改訂,pp.3〜38;文一総合出版,2008。 ただし,この本では,分類表における属の解説部分が訳出されていない。確かに科学的意義は…
というわけで,前回のナナフシ探しでもって,またもやリンネの世界に引きずり込まれることになった。orz。 年末年始の連休なので,家事以外は1日中机に向かっていることができる。どんどん「虫」が自分の中で実体性を失って抽象的概念になっていくが,まあ…