エゾカギバ.モクメヨトウ.カマフリンガ.アトクロナミシャクsp..クロコウスバカゲロウ.

 月食だけどあまり関心がなかったりする.天文関係は10年ほど前の「しし座の流星雨」を最後に足を洗ってしまった.


 8時半頃出撃.快晴.月はもう皆既状態を終えて再び満ち始めている.


 <駐車場>
 ・テンクロアツバぼちぼち.スジキリヨトウ(11mm)ぼちぼち.
 ・ノンネマイマイ♀*3.旬宣言.今年は多い.
 ・キリバエダシャク(25mm)*2.
 ・シロアヤヒメノメイガ(7mm).この蛾は今月頭くらいから,毎回1〜2頭は見かける.

 カギバガ.この種類も秋の印象が強い.枯葉のイメージがあるからなおさらかもしれない.
エゾカギバ
 これはおそらくエゾカギバ.12mm.大きければ迫力がありそうだが小さい.
 ヤマトカギバという蛾と紛らわしいのだが,どうやらこの近辺で見かけるのはエゾの方である.

 ・すり切れかけているクビグロクチバ
 ・小型のゾウムシ.暗くてピント合わない.

 要するに「木の木っ端」擬態.
モクメヨトウ
 モクメヨトウ.前翅長15mm.
 図鑑や「みんな蛾」を見ると,分類学的にはまだ怪しい蛾らしい.どうせなら,独立した亜科にしてしまえばいいのに,というのは無責任な素人の意見.


 <温泉看板>

 また擬態屋がいた.
カマフリンガ
 カマフリンガ.前翅長14mm.色と触角からおそらく♀.
 なかなか出来のいい落ち葉である.

 擬態といえば,「鳥の糞」タイプと,今日の様な「木っ端」「枯葉」タイプとはどっちがより効果的なのだろう.どっちも結局は食べられちゃうのかな.
 ・キドクガ*1.ベニヘリコケガ(10mm)*1.

 この手のシャクガは類似種だらけでユウウツになる.
アトクロナミシャクsp.
 結局決め手がない.アトクロナミシャクか「チビ」アトクロナミシャクかどちらか.♂ならば区別できそうだが,こいつは♀かもしれない.
 また,「チビ」というからには小さいのかと思えば,図鑑の図版では確かに小さいのだが,北隆館『昆虫大図鑑』ではアトクロナミシャクの前翅長が「10〜16mm」,チビアトクロナミシャクが「10〜14mm」.つまり,アトクロには大きめのが出やすいという程度のことらしい.
 ちなみにこの個体は「13mm」である.
 というわけで,アトクロナミシャクsp.として整理.それ以上考えないことにする.まして,照明のほぼ真下のため上手く撮れていない.


 帰宅途中のコンビニ.最近,このコンビニでは殺虫剤を用いている形跡がある.羽根アリがひどいから仕方ないといえばそうなのだが….

 初見の虫.
クロコウスバカゲロウ
 サイズ(体長25mm)と脚の色と翅の白点から,クロコウスバカゲロウだろうと思う.
 海岸の付近の砂のアリジゴクだという.

 もうこの頃には月はほとんど満月に戻っていた.