Xandrames属・Xerodes属・Zanclidia属更新。

本当はテストの採点をやらなければならないのだが,虫優先。 HPのエダシャク亜科を一応埋めてしまうことにする。 Xandrames属 属名はムーアだということであまり追求しない。分からない確率が高すぎ。 ヒロオビオオエダシャクの“dhol”はこんな楽器。命…

アオシャク修正いろいろ。

(いるとすれば)読み手にはつまらないのだろうけど,HP「yyzz2; 虫画像虫よもやま」の更新情報。 リンクを無理に増やしているのだけれども,コンテンツがどう考えても需要の乏しい,ロングテールな価値を狙ったものなので,記事を何とかグーグルランク上…

Aracima属・Chlorissa属修正。

エダシャクの残りとアオシャクの修正とMoffetとを並行して進めている。今回はアオシャクのHP修正。 Aracima属 HPにあげたように,原記載論文が見つかっておそらく解決。 ちなみに,関係ありとされたThalassodes coelataria (現 Maxates coelataria)の画…

Spilopera属・Synegia属・Taeniophila属。

とりあえずHPの更新を進めていく。エダシャクがあと少しなのである。 Spilopera属 Synegia属 “Synegia”が何を調べても出てこない。経験的にフランス人がギリシアをラテンナイズするときは,近い言語だったからだろうか,発音からの綴り換えの自由度が高く…

yyzz2の夏研修日記篇(前半。7/29〜8/3)。

というわけで,今年の夏季休業はひどかった。教員免許更新の講習と試験のためである。 文科省のHPはこうノタマッている。 目的 教員免許更新制は、その時々で求められる教員として必要な資質能力が保持されるよう、定期的に最新の知識技能を身に付けることで…

yyzz2の夏研修日記篇(後半。8/4〜8/8)。

8月4日(木) 遠軽。 出勤。茫然と職場で1日を浪費する。休み中に教員を職場に拘束しても,税金の無駄でしかない。家で好きにさせた方がよっぽど勉強する。 8月5日(金) 旭川へ。 いやまあ,悲しいことに出勤。暑い。ましてや進学講習。 生徒6人。志…

Selenia属・Seleniopsis属更新。ウスムラサキエダシャクのこと少し。

教員免許更新講習のネタは後回しにして,HPを優先。 Selenia属 Seleniopsis属 Selenia 属が少しめんどくさい。 まずタイプ種。 一応のタイプはヒューブナーの“Geometra illunaria”であるが,この種をFletcher (1979)はファブリキウス (1775)の Phalaena …

2週間ほど更新できません。

明日から教員免許更新講習に行ってきます。交通費も講習費も何も出ません。完全に自腹です。道東からはるばる札幌や旭川に交通費をかけて何泊もすることと,その費用を考えると目の前が暗くなります。今は町中では1泊1万超えるからね。でも受講しないと罰…

Scionomia属更新。

Scionomia属。 ウスグロエダシャクの類。タイプ種の S. mendica は「乞食の」である。さすがにバトラー先生の命名は容赦ない。 再掲。これは S. anomala。 原記載文は「非常に distinct だが,dull-looking な種である」で締めくくられている。卓見なのだろ…

『Theatrum Insectorum』の「蝶蛾」を読む。(4) Index。

迷走しているのだけれども,考えなしに行き当たりばったり調べごとをしているので仕方ない。モフェット(Thomas Moffet 1553-1604)*1の『昆虫の劇場』(1634,死後出版)については発刊まで波瀾万丈の経緯があって,しかも複数の資料提供者たち(Wotton,Ge…

Scardamia属更新。

Scardamia属。 ハスオビキエダシャク。未見である。属名の由来は一つも分からない。例によってフランス訛りの人名の可能性が高いのだが,Gallica を漁っても不明。種小名 aurantiacaria の「aurantiacus」も辞典に全然載っていない。「生物学名辞典」や「動…

クワゴマダラヒトリ。

朝から Moffet の『Theatorum』の目次の訳をやっていて,虫の名前ですっかり嫌になった。 Cantharidos なんかはこちらの常識ではツチハンミョウやらカミキリモドキやらの柔らかい甲虫のことなのだが,そうではないらしい。シラミとダニとダンゴムシをどう使…

番外編。中世におけるワニチドリ伝説の発展について。(4/4)

(1)・(2)・(3) さて,ワニチドリの続き。次は1240年。Bartholomeus Anglicus の『諸物の特性について De proprietatibus rerum』。良きにつけ悪しきにつけ,ルネサンスで広く用いられた百科事典的自然誌本といってよい。 バルトロメウス=アングリク…

Ramobia属・Rhynchobapta属・Rikiosatoa属更新。

バルトロメウについてまとめた原稿を入れたUSBを職場に忘れてきた。一刻も早く帰りたい逃げ出したい一心が生み出したミスである。 というわけで,学名ごっこの続き。グーグル先生は「モバイルフレンドリーでありません」と言って怒っているのだが「固定幅…

Proteostrenia属・Protoboarmia属・Pseuderannis属・Racotis属・シャチホコ科書き直し。

やっと余裕ができて,HP「yyzz2; 虫画像 虫よもやま」更新(以下リンクがうるさいのだが,何だか対策だと思ってください)。一般的な価値は,HPの学名ごっこの方が16世紀の昆虫学よりも高いはずである。バルトロメウは後回しにして学名。 Proteostreni…

ケイさんからの虫メール。クシヒゲガガンボの類。ウスキツバメエダシャク? キアゲハ。ミヤマクワガタ。ハコベナミシャク。

悪夢のような,「前期中間考査→みくに会→学校祭」のスケジュールが終わって3連休。久し振りにHPをいじって過ごす。極めて非活動的だと言わねばならないが,(自称)知的営為とはそんなものなのである。 神奈川のケイさん@「ケイの言ってみようか!」管理…

第47会「みくに会」非公式レポート(6)。7月3日最終日朝。

(1) > (5) 最終日の朝。目覚めたのはとっくに明るい4時半。 布団を抜け出して残り蛾チェックに。これはもう恒例行事である。あまり特筆すべきことは見つからなかった。シャチホコガやミスジシロエダシャクはほとんど逃げていない。とうとうスズメガ…

第47会「みくに会」非公式レポート(5)。7月2日夜。

(1) > (4) ひさしからしたたっているの大粒の雨。夕食はジンギスカン@味付である。好みはともあれ,そちらの方がいろいろと合理的である。あのヘンテコな形の鍋で食べるのは二昔ぶり。山盛りの肉を見て,こんなに食べられるのかなといった声があがっ…

第47会「みくに会」非公式レポート(4)。7月2日中盤戦。

(1) > (3) 目が覚めると,わたしは時間をつぶせない人間なのでさっさと講演会場(=幹事部屋=宴会場)に行ってしまう。プロジェクターが準備されていて,Sさんがリハ中。漬け物バケツにしか見えない採集装置を幹事たちに説明している。 隅の長机で…

第47会「みくに会」非公式レポート(3)。7月2日前半戦。

(1)・(2) 「みくに会」2日目。習慣とは恐ろしいもので,時計を見ると朝の5時ジャストである。見回すと相部屋の重鎮たちは,デカルト的にいえば「生物機械」,アリストテレス的にいえば「植物的霊魂」の状態である。彼らは何時まで飲み,かつ議論して…

第47会「みくに会」非公式レポート(2)。7月1日後半戦。

(1) やがてトガリバカギバが増え出す。キマダラ・(オオ)マエベニ多い。マエキ・エゾ・ウスオビ。 ヤガではハンノケンモン,アカガネヨトウ。 スレものはほとんどなく,どの蛾も鮮やかなピンの色合いをしている。アオリンガがいい色で,売れ筋の一つ。完…

第47回「みくに会」非公式レポート(1)。7月1日前半戦。

いやいや,生の蛾からはね,すっかり遠ざかってるからねえ。ご覧の通り。わたしが全然場違いなのは,それは分かっていたのだけどさあ。7月1日から。採集会である「みくに会」に参加してきた。採集なんてしないけどさ。 いままで,報告・談話会である「みち…

番外編。中世におけるワニチドリ伝説の発展について(3)。

(1)・(2) 相変わらず,ワニの歯を掃除するチドリの話の変遷史が続く。 本質的に行き当たりばったりでブログを書いているので,復習しながらじゃないと自分も分からなくなる。 前5C:ヘロドトス これがおそらく記載としてはプロト。ワニの習性とトロ…

7月1日からのみくに会の申し込みがまだ間に合ってしまいそうな件について。

さてUさんからメールが来た。 日本蛾類学会の重要イベントの一つである「みくに会」がピンチらしい。 http://www.moth.jp/jp/page_fj.html 今のところ申し込み人数が思いの外少ないらしい。まあ,北海道開催だからね。北海道といえば,やっぱり日本じゃない…

番外編。中世におけるワニチドリ伝説の発展について(2)。

(1)のつづき。脱線中。ワニの歯を掃除するチドリの話の変遷史である。 ヘロドトス → アリストテレス → 大プリニウスからそして,といったバトンリレーのただ中。 次走者のガイウス・ユリウス・ソリヌス(Gaius Julius Solinus)は3世紀ローマの文法家,…

番外編。中世におけるワニチドリ伝説の発展について(1)。

3泊4日の卓球高校生引率@網走がやっと終わった。1泊2食で4千8百円。食事がかなり良い。昼間は高校生のわあわあ言う声とピンポン音の中で,Raven『English Naturalists from Neckam to Ray』を居眠りしながら読み進める。English Naturalists from Nec…

さてどうしよう。

やっと解放されて,安ワインをラッパ飲みしながら書き始めている。 とにかく愚劣に忙しい。高体連で明日から3日間卓球部の引率で網走行き。高倉健とは全く関係ない。今日はのべ15クラス分の自習課題を作って印刷した。授業も5時間こなした。最後の6校時…

手元の資料で調べよう。フレデリック・ムーア。(追記・メモ2/2)

本編(1)・追記(1) 『インドの鱗翅目 Lepidoptera Indica』第7巻,p.119の註は,前回書いたように,スウィンホーによる引き継ぎの挨拶である。 ムーアの業績賛美や人柄の回顧については本項ではカット。わたしにとっては優先順位が高くない。思想と人…

ケイさんからの虫メール。アシベニカギバ,ハバチの幼虫。

道東の地ではサクラはまだ不十分。 黄金週間のことあれこれ書いたけれども,読み返すとすべてグチと思考停止の産物でしかないので抹消。 神奈川のケイさん@「ケイの言ってみようか!」管理人からメールがきていた。5月3日。 何回返信しても「Undelivered …

手元の資料で調べよう。フレデリック・ムーア。(追記・メモ1/2)

本編(1) すじ肉を煮込んだり,コンピュータ将棋をネットで見ていたりして原稿書きができなかった。 いろいろなことは明日。 ムーア『Lepidoptera Indica』の補足。 やっと見つけた。『Lepidoptera Indica』は第6巻まででムーアが死に,第7巻から はChar…